みんなで一緒に考え、乗り越える。2 

開発の課題として、2t車に積載できる大きさ=ブースが狭くなることになります。移動性は増しても車いすの方には使いずらいものになる。この課題を検証するためにモックのブースを使って検証をしました。

まずは、既存のバリフリー仮設トイレで課題点を検証
(協力: J-Workout株式会社 )

福祉機器の開発には、制約条件(製品の価格や大きさ、形状などの製品がここまでしかできない条件)と要求機能(ユーザーが求める機能)ができうる形が合致しないといけなのです。簡単に言うと要求機能=エネルギーを使わない車が欲しい 制約条件=車を走らせるにはガソリンエンジンか電気充電のモーターが必要です。

また、ブースの大きさに関しては車いすユーザーと視覚障がい者の方の利益相反があるのです。車いすユーザーの方はなるべく大きい方が良い、視覚障がい者の方は手で触って確認するのでなるべくブースが狭い方がよいとのことでした。

モックブースでの検証

参加型ワークショップで車いすユーザーと視覚障がい者の方が同席して、一緒に互いの検証を見ることでお互いの障害種別に関しての理解と思いやりが生まれていきました。これはすごい!と思いました。視覚障がい者の方からは「車いすの方はブースに入って回転するのにスペースがいるのね」とか車いすユーザーからは「スロープの縁の土手は車いすには良いけど、視覚障がい者の方にはつまずきそうで危ないわね」などです。

モックのブースで移乗の検証

また、今回の検証によって、内部の有効スペースが150㎝150㎝確保できることにより車いすは電動の方でもぎりぎり回転でき、視覚障がい者の方も両手を広げると端から端まで手が届くのでスパースを感じることができるちょうど良いスペースの大きさが確保できました。これも参加型ワークショップでの参加した皆さんの思いやりと相互理解の賜物であると思いました。

内部のスペース

⇒その⑥に続く

本開発プログラムは、一社) 人間生活工学研究センターに試験内容を評価頂き、人間工学実験倫理審査の承認を受け、承認を受けたプロトコルに従って実施しました。使用している当事者の画像はご本人の承諾を受け使用しています。